『羨ましい』
私も思ったことは何度もあります。20代の頃友達が結婚して一人取り残されてしまった、寂しい…。友達の幸せを喜べない私って最低とか、色々考えました。
私の場合は家族が見捨てずにいてくれた事が大きかったと思います。家族も病気の状態が続くと疲れてしまい疲弊してしまいますよね。今も混乱することはあるけれど、理解してくれる仲間との出会いは本当に貴重なものです。
人と比べて私は不幸と思っていました。
幸福って何だろう?
心の癌と言われる『統合失調症』と闘ってきて気付いた幸福について書いていきたいと思います。
魔の統合失調症
私がこの病気を発症したのは23歳に時でした。多感な時期です。一番みんなが楽しい時期に私は人生のどん底にいました。
『生きている意味ってあるの?』
ずっと考えて生きて来ました。
『幸せって?』
とにかく、よくなるのには時間が必要と言う事で、回復を待つ事にしました。
落ち着かない気持ち
良く不穏時のお薬と言われます。
頓服薬を肌身離さずに持っていました。
焦る気持ちとは裏腹に、時間は刻刻と流れていきます。
周りがのんびり治していったら良いよって言ってくれていても、心もどこかでお互いに余裕のない気持ちを味わいました。家族は、本当に大変だったと思います。
なんとか復職して、さー頑張るぞ!と思って会社に戻っても、思うように身体が動かない、理解されない、孤独、色々な感情になりました。会社の方は一生懸命理解しようとしてくれていましたが、なってみないとわからない気持ちってありますよね。
私も、言い訳にしていた所もありますし、良くなかったなと今思えばそう思います。
幸福と感じる瞬間
最近です。
ありがたいな。
感謝だな。
心からそう思えるのは最近です。
『描きたかった絵が描けるようになったから』
そうなるまでには、私も線を1本でも今日描いて少しでも良いから進めようとか、ここまで描いたら休憩しようとか色々思考錯誤して進めていました。最初は中々感情移入して描けませんでしたが、少しずつ感情も戻って来ました。
絵が私を癒してくれた。
家族が私を支えてくれた。
仲間が私を見捨てないでいてくれた。
ここだけ見ると恵まれていると思ってしまいますが、その間に父と激しくぶつかり合ったりしました。怒鳴られる事もありました。何度もです。母にも怒鳴られました。
人の幸福は自分で決めるもの
本人が幸福と感じていたらそれで良いのです。
人間は、忘れる生き物なので、『幸福』と思っても忘れてしまいまた、幸せ探しを始めます。
こんな時、良かった探しをすると良いです。
今日は、こんなこと出来た。
出来なくても、出来た事が1つ2つはあると思います。
悪い事に目をとめてしまったら、切りがないです。
障害を持って生きていくと言うのは大変な事です。理解もされませんし、経済的にも落ち込みますよね。
今の自分に出来る努力をする事
行動していればなにかが起こるはずです。
失敗しても、怒られても、行動をする事が大事です。
ご縁に繋がるかわからないと思っていても、繋がったり、切れたり、色々ですが、本気の人は行動すると思います。
私にはまだ覚悟が足りてないです。
本当の幸せはもっと先にあるのかもしれませんね。
寒い日が続きますが、お身体ご自愛ください。
いざないみこと